close

ENTERTAINMENT BUSINESS MASTER

説明会申込み入学面接申込み

アーティストアカデミーの鎌田博が大切にする、
夢を叶えるためのマインド

鎌田 博1

国内最大級のエンタテインメントプラットフォームを有するエイベックス・グループ。 その自社の強みを生かして運営されるエイベックス・アーティストアカデミーは、今やエンタテインメント業界における新人発掘・育成の中枢として機能し、若者たちの夢やスタイルに合わせて、さまざまなプログラムやレッスンを提供しています。
今回は、そのエイベックス・アーティストアカデミーや、エイベックス・ダンスマスターの統括をしている鎌田博さんにインタビュー。
ご自身のこれまでの経歴やエイベックスのスクール事業について、さらに講義でも教えているという“鎌田流”の夢を叶えるためのマインドについても伺いました。

教育観や運営の仕方に生きているさまざまな経験

鎌田さんがアカデミーで働き始めたのはいつからですか?

エイベックス・プランニング&デベロップメント(APD)という会社が2017年の3月までありまして、その年の4月にエイベックス・マネジメントに統合されたのですが、そのAPDへ入社したのが2008年の4月です。ただ、2004年の9月から外部の代理店として、当時新規事業であったエイベックス・ダンスマスターのプログラムの営業を4年間やっていました。

元々、エンタメ業界に興味があったのですか?

僕はビジネスとしては正直あまり興味がありませんでした。ただ15年前ぐらい当時のエイベックスは、それこそ飛ぶ鳥を落とす勢いでしたし、大学生の時(1998年頃)は夜に海沿いのビーチを友達と車で走っていると、「BOY MEETS GIRL」(TRF)や、ユーロビートを流している車とかがたくさんいましたからね(笑)。

時代を感じますね。

なので、まさかあのエイベックスに入って仕事をするなんて全く思っていなかったです。そもそも僕は中学生の頃に体育の教員になる夢を持ち、大学まで野球をやってました。 そして夢でもあった高校野球を指導しながら、体育教師として365日ジャージを着てました。 音楽は好きで、中学生の時にバンドなんかも組んでいましたが…… エンタメ企業で働くことは想像してませんでした。

教員からエンタメ業界へ転職するのは珍しいかと思うのですが。

教員の後は、英会話の教材を販売する仕事を2年半ほどしました。なかなかハードな仕事で、また転職を考えている頃に、「エイベックスがスポーツクラブ向けにダンスライセンス事業を展開する営業をやらないか?」とお声がけ頂き、 その場で「やります」と即答しました。

エイベックスはいろいろな経歴の方がいますが、鎌田さんはその中でもなかなか特殊な流れで入社したんですね。

そうかもしれません。最初は営業代理店として4年、2008に入社してから2年間ほどで主任にさせて頂き、2010年にはダンスマスター全体を任せてもらえるようになりました。 そして2017年の4月からは、アカデミー全体を見させてもらっています。

これまでの経験が、今のアカデミーの仕事に活きていると感じることはありますか?

それこそ本気で甲子園を目指す高校球児を教えていたりもしたので、そういう部分での教育観や、スクールの運営の仕方にはかなり活きていると思います。

鎌田 博1

生徒に伝えるのはテクニカルな部分ではなくマインド

鎌田さんはどのような講義をされるのですか?

講義の前半は、アカデミー事業グループの事業内容を伝えています。人材育成とスクールビジネスとはどういうものなのかを説明します。 そして後半は、エンタメ業界で働くためのマインドを1ページに1ワードを入れ、それを使いながら自分の経験から感じたことを話したりして講義をしています。 このエンタテインメントビジネスコースでは、エンタメ業界のテクニカルなことや最先端の情報をたくさん学べます。 でも、この業界って実はマインドが重要で、そこの話をなるべく伝えるようにしたいと思い、この講義内容にしました。 わかりやすい例えで言うと、めちゃくちゃ元気に挨拶をしてくれたら、100点中70点ぐらいあげたくなりません? だけど、スキルで70点取っていても、挨拶ができなかったら50点ぐらいに下がっちゃう感覚ってありませんか?

確かに、そういう些細なことで評価を下げている人はたくさん見ます。

社会では挨拶ができないとなぜダメかって、意外と教えてくれないですよね。学校ではないので当たり前ですが……でもエンタテインメントビジネスコース受講生にはそんなこともしっかりと伝えたいと思っています。 この業界には、ヒットを作れる人は限られていて、そのヒットを作ってきた人を見て学んで、次は自分がヒット作るぞみたいな文化があるとずっと感じています。 あと、僕は「“付加価値創造”と“問題解決”、このどちらかじゃないと仕事にはならない」とよく言います。 「何をやったら人は喜ぶのだろう?」「何を手助けしてあげたらお金になるんだろう?」と考えることが大事。 そういうことをシンプルな言葉で問いかけて、生徒たちに考えてもらうようにしています。

問いかけがシンプルであればあるほど、より自分を試されますね。

そうですね。あとは自分の思考を講義の後半でお伝えします。「いつも理想型から入ります」とか。 理想から入らないと、現実論だけでは誰も驚かない。 「それって理想だよね」って否定的なニュアンスで言われがちですが、僕はそれにすごく肯定的です。 あとは「楽しいことを作ることだけを考える」とか、「相手のスタンスでいます」とか。

テクニカルではない部分が、実際に仕事を始めた時に大事だったりします。

エンタメ業界で働くマインドをしっかり理解していれば、エイベックスのどの部署に行っても活躍できると思います。それに若い方が最初に壁にぶつかる時って、テクニカル的な難しさよりも人間関係、コミュニケーションでまずぶつかることが多い。 社会人成り立ての頃は、仕事がうまくいかなくて悩んでいる人って、実際はあまりいないと思います。

鎌田 博3

エンタメは1%の光と、99%の影でできている

鎌田さんは長年にわたってアカデミー事業全体を見てこられたと思うのですが、昔と今を比べて、生徒たちの変化は感じますか?

感じますね。例えばスキルがすごく高くなりました。生徒さんが喋っていることや、プレゼンの質が、特にここ3年ぐらいでとても上がっているなと感じます。 このエンタテインメントビジネスコースは人事とも連携しながら良い人材を育成する仕組みになっていますし、エイベックス全体として連携できていることも、理由としてあるのかなと感じています。

アカデミーの生徒たちを見て、特にここが素晴らしいと感じる部分はありますか?

やっぱり自分に何十万も投資できるマインドは、今に限らず、ずっとリスペクトしています。それってなかなかできないですよ。 だから気持ちとしては全員を就職させてあげたいですし、そうでなくても通って良かったと思えるようなエンタテインメントビジネスコースでありたいと常に思っています。

これまでで印象に残っている生徒もたくさんいると思います。

いつの時代も印象に残る子はいますし、僕は“評価”より“評判”だと考えています。評価は形式上しなければいけないのですが、だからといってその子の評判が評価と同じというわけではない。 むしろ全然知らなかったのに、「あの子いいね!」っていろいろな人から聞いて、名前を覚えることもあります。 やっぱり評判のいい子は、その後も活躍するケースが多いですね。

実際に社会に出ると、評判が仕事を呼ぶことは多々ありますね。

数年前、僕と同じ名前の鎌田くんという生徒がいたんですが、すごく愚直な真っ直ぐすぎる子で。18歳で入ってきて、周りはみんな年上ばっかりだったけれど尻込みすることなく、めちゃくちゃ挨拶もしっかりする気持ちの良い子でした。 現在はエイベックス・マネジメントに入社し、マネージャーとして頑張っています。 彼はまだまだ勉強することがたくさんありますが、ぜひ今後活躍してほしい卒業生の一人ですね。

それも含めて、エンタメ業界で生きていくために一番大切なことは何でしょうか?

やっぱりただエンタメ業界に入りたいと思っている子と、明確に何かやりたいと考えている子とでは、話すことが違いますね。ただ、どちらが正しいというわけではなくて、やりたいことが明確にある子は即戦力の部署があるかもしれないし、逆にそれが叶わなかった時に壁にぶつかるかもしれない。 その時に大事なのが、マインドの部分なのだと思います。 講義で必ず伝えるのは、「エンタメは1%の光と、99%の影でできている」ということ。 要はその1%の光の部分を見て入って来る子がほとんどだと思いますが、でもその99%の日の当たらない影が僕らの仕事。 その1%を煌々と輝かせることが僕らの最大のやりがいです!

冷静かつ客観的な視点で生徒たちに接する鎌田さん。ただし、インタビューの最後に「僕が10代の頃を思い返すと、今の子たちはホントにすごいと思いますよ」と語っていたように、その言葉の一つひとつからは、生徒たちへの期待と愛情が伝わって来ました。 鎌田さんの1ページ1ワードの講義、その最後の言葉は「ドキドキワクワクしてるか?」。 その気持ちが少しでもあるのならば、あなたもぜひアカデミーの門を叩いてみてください。