11月11日の講義は、
エイベックス・エンタテインメント(株)
レーベル事業本部
レーベルヘッド 河田 淳一郎 氏
レーベルヘッド 櫻井 克彦 氏の両名による
『エイベックスのレーベル事業_1』についての講義でした。
まずはレーベルヘッド 河田 淳一郎氏より、以下のアジェンダに沿ってお話し頂きました。
1. レーベルはもう必要ないのか?!
2. マーケットはどう変化した?!
3. ヒットの方程式はあるのか?!
まず、レーベルの役割について、ご説明頂きました。
かつて、レーベル(レコード会社)が制作環境、流通、メディアを押さえていた時代があり、
良いアーティストを見つけ、売れる音楽を作って、それを流通と宣伝に乗せて、音源ビジネスを展開していました。
情報にも限りがあったため、レーベルに同じようなジャンルや系統のアーティストを集めることも多く、
そこを信頼した顧客による“レーベル買い”もありました。
それがテクノロジーの進化により、アーティスト本人が自分で音源を作成でき、そして発表もでき、
宣伝もできるような時代となり、それにより、レーベルのバリューも以下のように変化してきました。
〇有象無象のなかからヒットの兆しをいち早くキャッチし、ビジネスへと繋げる「目利き・スピード」
〇レーベル組織のノウハウ、テクノロジー、人脈、資金力等を駆使して、
アーティストに対しクリエイトやプロモーションにおける「問題解決(ソリューション)」を提供すること。
〇個人では実現しにくいアーティスト形態の「プロデュース力」歌って踊るグループやオーディション企画など。
〇レーベル機能として「束ねる」ことでスケールメリットやファミリー・トライブ効果を生む。
そして「マーケットの変化」についてもご説明頂き、
続いての「ヒットの方程式はあるか」についても、実際の体験談も含めて、AAAのケースなどについてご説明頂きました。
ヒットに向けて、何が重要なのか?その大切な部分をたくさん教えて頂きました。ありがとうございました。
続いて、レーベルヘッド 櫻井 克彦 氏にご登壇頂きました。
ご自身のバイオグラフィーとともに、A&R業務についてご説明頂きました。
学生時代の音楽との関わりについてお話し頂いたり、
avexでラジオプロモーターとして働くようになってからも、
DJやライターとして活動していた時の、様々な人脈が活きて成果に繋がったとのことでした。
その後、A&RとしてDA PUMPを担当、他社でのHIPHOP系アーティストの制作を多数、
そしてそういった経験を活かして、またavexでTHE RAMPAGE等を手掛けることになる経緯について、
ここでは割愛させて頂きますが、エピソード等を交えてご説明頂きました。
A&Rという仕事は、アーティストの人生を背負うことになるという、とても大切なことであったり、
A&Rにとって必要なスキルについても、多数教えて頂きました。ありがとうございました。
そしてグループワークでは、
「次世代のダンス&ヴォーカル系アーティストを考えよう」
というお題にて、競合アーティストとの差別化、強みを提示すること、
なぜヒットするのか、のストーリーや根拠も教える、という条件で行い、
お二人の講師に感想やアドバイスを頂きました。誠にありがとうございました。
今回のレポートは以上となります。