皆さんこんにちは！
2月21日は「エイベックスのファンマーケティングビジネス」についての講義でした。
主に、エイベックス所属のアーティストのファンクラブ運営を中心に担当されている水野様を講師としてお招きし、ファンクラブ形態や業務内容などを詳しく学びました！
今回も講義の一部をお届けします！

講師プロフィール

エイベックス・ファンマーケティング(株)
ディビジョンマネージャー
エイベックス・ファンマーケティング(株)
ﾌｧﾝﾏｰｹﾃｨﾝｸﾞ推進ｸﾞﾙｰﾌﾟ ゼネラルマネージャー
エイベックス・エンタテインメント(株)
ﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ推進ｸﾞﾙｰﾌﾟﾃｸﾉﾛｼﾞｰ推進ﾕﾆｯﾄ ゼネラルプロデューサー
エイベックス・ミュージック・クリチティヴ(株)
ｿｰｼｬﾙｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝｸﾞﾙｰﾌﾟ ゼネラルプロデューサー
水野 雄太

【4つのファンクラブ形態】

（１）年会費制ファンクラブ
年会費型で、発送物やファンクラブ特典がメインサービスとなる形態
ファンクラブ限定会報や継続特典などがあり顧客満足度は高い。

（２）グローバルファンクラブ
海外在住の方も対象としたファンクラブ
デジタルとリアルコンテンツのハイブリットなサービス形態なため、顧客満足度は高い。

（３）月額制モバイルファンクラブ
インターネット上で閲覧可能な月額会費型のデジタルコンテンツがメインサービスとなる形態
デジタルコンテンツなため、顧客満足度を高めるのは難しいが、独自コンテンツなどの自由度が高い。

（４）月額制アプリファンクラブ
アプリ上で閲覧可能な月額会費型のデジタルコンテンツがメインサービスとなる形態
モバイルファンクラブと同様にデジタルコンテンツなため、顧客満足度を高めるのは難しいが、独自コンテンツなどの自由度が高い。

【主な業務内容】

ファンクラブビジネスの業務は大きく分けて2つあります。
1つ目は、「新規入会者の獲得」です。
ツアー決定時にライブ制作事業部と連携し、オフィシャルサイトやSNSでの宣伝、入会キャンペーンなどの施策を打ち出し、新規入会者の獲得を行います。また、ライブやイベント会場にて新規入会やお友達紹介などのキャンペーンを行い、それに合わせた特典内容などもファンマーケティング事業部が担っています。

2つ目は、「既存顧客の満足度向上」です。
継続率向上のために会員限定グッズや継続特典などの商品の充実はもちろん、継続年数に応じたコンテンツやサービスも提供します。
ファンクラブイベントなどのリアルイベントに関しても、マネージャーやアーティストと話し合いを進めながら企画をしていきます
また、デジタルコンテンツに関しては、会員限定の映像配信や、ゲームコンテンツなど、各アーティストの特色にあったオリジナルのコンテンツを企画・実行します。

ファンクラブ内での充実度を高めるだけでなく、他サービスとの連携を取り、会員限定のECショップや、会員限定旅行・イベントの手配なども行います。特にグローバルで活躍しているアーティストの場合、ツアーのチケットや航空券、宿泊券をまとめて販売するシステムを導入するなど、あらゆる方面からファンの満足度を高めるサービスを運営しています。

【グループワーク】

 〈 課題 〉
次のアーティストのうち1組選択し、ファンマーケティング施策を策定してください。（※ファンクラブ企画でも可）
選択肢：XG／Da-iCE／アイナ・ジ・エンド

水野様からの講義の後には、各班に分かれてグループワークを行い、プレゼンテーションをしました。
今回は、実際にA班のプレゼンをお届けします！

アーティスト：XG
施策：次回開催されるワールドツアーに合わせて世界各国での展示会
目的：ライト層の獲得、コア層の満足度促進

展示会の内容：XGの認知度向上のため、ファンクラブに入っている人もそうでない人も楽しめる展示会をコンセプトにし、ファンクラブに入会している人だけが入れるスペースを用意することでコア層の充実度、そしてファンクラブ入会を促進させる。
XGといえば衣装や楽曲、MVの世界観が魅力的であるため、その世界観に浸れるような展示を行う。
具体的な展示の内容は、まず全ファンが楽しめるスペースには、写真やパネル、さらにはデビューから今までの歴史などを展示し、ライト層にもXGの魅力が伝わるような内容。
ファンクラブ限定のスペースには、作品で使用した衣装の展示や、デビュー前の秘蔵映像、MVの裏話などのムービーを流し、もっと深くXGの世界観に浸れる内容。

水野様からのフィードバック
グローバルツアーを開催するにあたり、ファンクラブという文化がないところに対してもアプローチしていく必要がある中で、十分に実現可能性の高い内容でよく考えられている施策。
現在ファンマーケティング事業部全体でもローカライズ戦略が大きな課題になっているので、その部分を詰めていけるとより完成度の高い施策案になる。
また、ファンクラブイベントにおいてフリーミアム（無料）の考え方はあまり浸透していない中で、無料と有料の展示スペースを分ける視点がすごくよかった！

今回の講義レポートは以上になります。
次回の講義レポートは「冬期講座2024」になりますので、そちらもぜひお楽しみに！

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