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2023.12.12

【講義レポート】〜エイベックスのレーベル事業(2)〜

【講義レポート】〜エイベックスのレーベル事業(2)〜

皆さんこんにちは!
11月15日(水)の講義内容は「エイベックスのレーベル事業(2)」でした!
エイベックスのレーベル事業について3週に渡る連続講義の2週目の講義でした!

講師プロフィール

エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ(株)
ディビジョンマネージャー コンテンツセールスグループ ゼネラルマネージャー
塚脇 拓也
コンテンツセールスグループ 販促第1ユニット
李 南先

エイベックスのレーベル事業今回も講義内容の一部をお届けします!

レーベルビジネス市場の変化

まずは、音楽レーベル産業についてグラフやランキングを用いて説明していただきました。
2014年以降ストリーミングの成長が音楽市場のV字回復を牽引しており、2022年には世界音楽レーベル市場が前年比9.1%増の3.4兆円へと成長しました。Goldman Sachsによると、2030年に532億ドル(7.0兆円)規模に成長とすると予測されています。

2022年の世界の音楽市場は、アメリカが1.4兆円と市場を独占状態にありますが、日本の音楽市場を見てみると、約3,000億円に回復しており、レーベルビジネスは、世界でも日本でも今後の成長が期待出来る産業といえます!

エイベックスのレーベル事業

レーベルビジネスの収益形態

次に、レーベルビジネスの収益の種類について学びました!
レーベル事業の主な収益の種類は権利者軸商材軸の2軸になります。

権利者軸については3パターンに分けることができます。
1つ目は、自社事務所アーティスト原盤の全権利を保有し、ビジネスを展開し利益を生み出す方法です。

2つ目は、外部事務所と共同原盤という形を取り、利益を生み出す方法です。

3つ目は、日本国外で発売された商品である輸入盤の仕入れや、ライセンス契約を結ぶことで利益を得る方法です。また、専属契約のないアーティストにはディストリビューション契約を提供しており、主に「BIG UP!」を通じたクリエイター発掘とDIY市場開拓を行っています。

商材軸は、楽曲が何で使用されて収益を生み出したのかということが重要となり、商材軸についても3パターンに分けることができます。
1つ目は、PKG収入です。これはCDやアルバムなどのパッケージ収入のことを指します。現在、サブスクリプション市場の成長に伴いCDの付加価値化が進み、推し活動の増加により特典や映像が付加されたパッケージが人気となっています。

2つ目は、配信収入です。配信に関しては楽曲ダウンロードは急速に減少しているものの、サブスクリプションは成長傾向にあり、サブスクメインユーザーは10代~20代 であることから、若年層に向けた楽曲のリーチを常にアップデートしていくことが今後の配信ビジネスの鍵になります。

3つ目は、二次使用料収入です。これは、カラオケやパチンコ、ゲーム内で楽曲が使用される際に収入が入る仕組みです。一度は、コロナウイルスの感染拡大により、主な収入源であるカラオケやパチンコでの収入が落ち込みましたが、コロナ禍終息に伴い、回復傾向にあります。

エイベックスのレーベル事業

レーベル事業の戦略について

主な戦略は「PR」「SALES」の2つに分けられます。

PRについては具体的に、宣伝プランニングプロモーションソーシャルプランニングがあります。

宣伝プランニングの役割は、ヒット創出・目標達成のため、 ユーザーコミュニケーションを設計し、実行することです。

プロモーションの役割は、日本中に楽曲を広め、ヒット曲・人気者を創出することであり、楽曲やアーティストの特性に合わせたプロモーション方法で、アーティストから生まれるコンテンツの魅力や想い、考えをユーザーに届けることです。

ソーシャルプランニングの役割は、各SNSの特性を把握し、そのSNSをフルに活用して楽曲ヒット や人気者になるためのプランを考え、実行することです。PRに関しては、「SnowMan / i DO ME」のミリオン達成や「Da-iCE / ダンデライオン」などがSNSをフル活用した事例です。

SALESについては具体的に、配信販促/営業があります。

配信の役割は、国内外問わず多くの方に音楽を届け、楽曲を聴いてもらうことです。

販促/営業の役割は、商材や施策を通して、ファンに楽しさを提供しファンの熱量を購入に換え、売上を最大化することです。

エイベックスのレーベル事業

最後に、この講義を通じて音楽レーベルビジネスの市場環境や収益の種類、PR戦略などについて理解を深めることができました。世界的にストリーミングの成長によって音楽業界のビジネスモデルが大きく変化していることにとても驚きました!
実際に、デジタル化やSNSの普及など時代の変化に合わせたPR方法を行ったアーティスト事例を紹介していただき、普段何気なく参加している「#を使用した企画」など馴染みあるものばかりだったので、今後の
音楽業界の動向を注視し学んだことを活かしていきたいと思いました!

今回の講義レポートは以上になります。
エイベックスのレーベル事業の講義はあと1回ありますので、次回もお楽しみに!

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