皆さんこんにちは!
10月30日の講義は「Da-iCE ヒット楽曲制作の舞台裏」でした。
スターマインや、「くるり〜誰が私と恋をした〜」の主題歌として今年大ヒットしたI wonderなど様々なヒット楽曲の制作の裏側を教えていただきました!
今回は講義の一部をご紹介いたします!
講師プロフィール
エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ(株)
第1レーベルグループ 第3ユニット
笠川 直樹
【A&Rとは】
A&Rとは、楽曲制作・映像制作・企画立案だけでなく、アーティストのプランニングや新人発掘・育成まで幅広い業務を担ういわゆる『ヒットを生み出すための何でも屋』です。
A&Rに必要なスキルとしては、音楽知識や映像知識、感性などクリエイティブな知識ももちろん重要ですが、最終的にアーティストや楽曲をヒットさせるためにはコミュニケーション能力が重要です。
特にA&Rは、完成した楽曲を聞いてその曲の魅力やアーティストのこだわりを汲み取り、楽曲にかける熱量や想いを的確に言語化してプランナーや販促、プロモーターなどの音楽を届けるチームに伝えるという役割を担う場面が多くあります。アーティストを含めた制作チームと販促チームが共通認識を持って楽曲を広めていくことがヒットを生み出すために不可欠な要因であり、その架け橋となるのがA&Rの役割です。そのため、アーティストから作品の良さを引き出し、それを楽曲に携わる全チームに的確に伝えていくという多方面かつ様々なコミュニケーション能力が重要になっていきます。
【A&Rのコミュニケーション力】
以前、コミュニケーション能力の高いアーティストを担当していた時に、そのアーティストの姿勢を見て、直接言葉にして音楽の魅力を伝えていかなければ音楽は広がらないということを実感した笠川さん。元々プレゼンが苦手であった笠川さんがプレゼン時に意識していたことやA&Rとして重要なコミュニケーション能力を伝授していただきました!
まず、A&Rに必要なコミュニケーション能力は大きく分けて2つあります。
1つ目は、「希望と理想を語る力」です。これは、自分の頭の中にある理想や、やりたいことを言葉にして周りの人に伝えるということです。基本的に頭の中にある希望や理想はビジュアルでイメージしていることが多いため、そのイメージを具現化して言葉に変換することは難しいですが、回数を重ねることで「自分が伝えたい時にこういう言葉を使うと相手に本質が伝わりやすい」という成功例を積み上げていくことで自分のイメージにあった言葉を選択する力を身につけることができます。
2つ目は、「ファクト(事実)とエビデンス(根拠)をこじつける力」です。
これは希望や理想を語る時に、その想いを上手く伝えられたとしても相手はその理想に対する根拠や証拠がないため説得力に欠けてしまいます。
そのため、相手に何か提案をする時には、例えば再生数やSNSなどの数字をファクト(事実)として伝えることで提案内容のエビデンス(根拠)が高まり、より説得力のあるプレゼン内容になります。
【ヒット楽曲の制作裏側】
本講義では、Kartell・スターマイン・I wonderの3曲の制作秘話や具体的なプロモーションの裏側などを教えていただきました!その中でも今回は「I wonder」の制作秘話についてご紹介します!
I wonderという楽曲は、TBSテレビ 火曜ドラマ『くるり〜誰が私と恋をした?〜』の主題歌になった楽曲です。ドラマ主題歌ということで楽曲完成前から、チームはもちろん社内でも今年のDa-iCEの勝負曲として意識されていた楽曲でした。ただ、大型タイアップだからこその制作の難しさもありました。
主題歌となるからにはドラマの世界観に合わせたストーリー性も大事、一方でDa-iCEがこの楽曲を通して伝えたいメッセージというものも大事になってくるので、その双方を両立させるような楽曲を作ることが大事になってきます。
その為に、制作当初はメンバーの花村想太が作詞・作曲を担当していましたが、作詞を工藤大輝との共作としました。
その結果、元々のキャッチーでPOPなメロディと、ドラマの世界観にも寄り添い、かつ読み解き甲斐のある歌詞が共存する魅力的な1曲が生まれた。
講義内では、制作過程の素材を使い、どのような試行錯誤を繰り返して楽曲が制作されているのかを学ぶことができました!またこの楽曲の最大の特徴は、ドラマの世界観やストーリーを色彩に例え、カラフルからモノクロの世界に移り行く様を独特でキャッチーな歌詞で表現しているところにあることを学び、本講義を受講してから改めてI wonderの歌詞に注目して聴いてみると新たな発見があり、より楽曲に対する理解が深まりました!本講義では、楽曲制作の裏側だけでなく、曲をヒットさせるために実際に行ったプロモーションやSNS戦略に関しても詳しく教えていただきました!
講義の様子はこちら↓
10月30日の講義では、Da-iCEの「スターマイン」や今年大ヒットした「I wonder」など、数々の楽曲制作の裏側を教えていただきました!
さらに、A&Rの役割や必要なスキル、プロモーション戦略について学びました。
ぜひ記事でご覧ください!!#avexEB #EB #avex #Da_iCE— avex EB (@aaaeb) November 30, 2024
【Q&A】
EB現10月生
Q.アーティストの作品に対する熱量や想いを最大限受け取るために意識されていることがありましたら教えていただきたいです。
A.これは、アーティストの人間自体を知ることに尽きるかなと思います。
アーティストとしての魅力はもちろんですが、アーティストが普段どのような思考を持っているのか、どんなことが得意なのか、どんな想いを持って音楽活動をしているのかなど、アーティストの内面を深く知ることで、その人が生み出す楽曲や作品への理解度が高まると思います。
EB現4月生
Q.I wonderに関する質問なのですが、Music Videoよりも先にDancepracticeの動画をYouTubeにアップしたのは何か理由があったのでしょうか?
A.これは、先にTikTokのダンス動画を何パターンか作成をしていて、割とキャッチーな振り付けにしていたので、まずはダンスに注目して見てほしいと思い、Dancepracticeの動画を先にアップしました。Music Videoを見ていただくとわかると思うのですが、割とダンスよりもストーリー性を重視しているコンテンツにしたので、意図的にダンスに注目してもらうための施策でした!
今回の講義レポートは以上になります。
次回の講義レポートは「宣伝・制作・販促経験者による音楽業界のキャリア形成」になりますので、そちらもぜひお楽しみに!
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